借金とは

借金とは、お金を借りて返すことである。

これは2種類に分けられる。

1.そもそも貯えがあって決済手段に用いるもの
2.今後の収入を見込んで、決済するもの

世間一般ではこの区分けをしていないように見受けられる。
というのも同一の貸付サービスであってもそれは使い手の資産状況に依存しているからだ。

例えば、クレジットカードについて、自分の貯蓄幅で利用する者もいれば、当面の収入を見越して使う者もいる。また一人の中でも、購入額や購入時期など、場面、場面によって1.2.は切り替わる。

通常は、年齢とともに貯蓄は増えていくわけであって、若い者ほど2.に偏るのだが、果たして2.とはどういうことなのか。

金銭と労働は、貨幣経済の発達により分離してしまうわけだが
そうはいってもまだまだ大半の人々は、自分の時間を労働に従事させ、その対価として賃金を得る。

この前提に立てば、2は自分の将来の時間を労働に従事させることを約束することなのである。このため、将来の時間を他のことに用いられなくなり、機会損失の可能性が増大する。

自分の行動に、自分の意思が介在するチャンスが少なくなるわけなので、自分であって自分でなくなるわけだ。